このブログはコラムに身辺雑記を加えたものです。政治・経済の問題については 別ブログで書いてます。(場所は秘密)

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「This Is It」

映画マイケル・ジャクソン THIS IS IT
先週の水曜日から2週間限定公開が始まり
私も初日に見に行きました。
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-3232.html

そして

同作は10月28日に全国324スクリーンで公開され、1日までに約78万人の
観客を集め、興行収入は9億2900万円に達した。当初は2週間の限定公開を
予定していたが、約7割の劇場で2週間延長する。同作は全世界で1億ドルを
超える収入を上げている
http://www.asahi.com/culture/update/1102/TKY200911020369.html

公開は2週間延長されました。
まあ、私の場合、初めから「是非とも初日に」と思っていましたから、いいんですが
「2週間限定だ」と思って無理をしてスケジュールをやりくりし 見に行った人は
どうなんでしょうか?

ところで、
あの映画の中では マイケルのステージにおける完全主義者ぶりが描かれ、
その音楽と演出へのこだわりが皆に感銘を与えるんですが、それだけに、
「完成途中のステージをリハーサルシーンのつなぎ合わせで公開すること」
は 本人の意志には反するんだろうなぁとも思わせます。
本人は無念でしょうね。
まあ、その映画の公開のおかげで より多くの人に「マイケルジャクソンの
偉大さ」は伝わるんですが。

そして 頑張っていいたダンサー達・・・・

「They Don't Care About Us」
http://www.youtube.com/watch?v=4oB9T4_AAVo




「This Is It」の振り付けを担当したTravis Payne(トラヴィス・ペイン)と
「This Is It」のダンサー達による「Shake Your Body」
http://www.youtube.com/watch?v=wwkPZf4zRmk


ダンサー達なかなかの個人技の持ち主ですね。


Travis Payneは「ゴースト(ghosts)」の振り付けも担当していました。

その中の「2 Bad」
楽曲もさることながら「群舞」の完成度が高いですよね。
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-2839.html
このダンスは集大成 最高傑作といってもいいと思いますが。
http://www.youtube.com/watch?v=HfuD8Uj5OsM


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2009/11/04 23:30|映画・ドラマ

鑑賞『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』

全世界同時公開
映画マイケル・ジャクソン THIS IS IT
MAI.png

germjlkgDSCF1858.jpg

germjlkgDSCF1892.jpg
私は特にマイケルジャクソンのファンだとい言うわけではなかったん
ですが、上映初日の今日、1回目の上映鑑賞を事前予約し
「MOVIXココエあまがさき」で見てきました。
できたばかりのきれいな映画館の いい席でゆったり鑑賞

実は予告編で一番気になっていたのは
MAI-2.png
このシーン 「スムーズ・クリミナル(Smooth Criminal)」
これは何だろうとおもったので・・・・・

さて、映画を見た感想ですが
私の感想を一言であらわすと
「前半がよかった 後半だれぎみ」

最初 オーディション選抜のダンサーインタビューから始まったので
まさかこんなインタビューがメインでは?と懸念しましたが
基本的にはコンサートのリハーサルを通して見た感じかな。

やはり印象的なのは
マイケルのステージにおける完全主義者ぶりですね
その音楽と演出へのこだわりが。

実際の曲の順序がこのままかどうかはわかりませんが。
マイケル主導でスタッフが協力しながら、一つのコンサートを作り上げていく
プロセスを見たような感じです。

何バージョンかある(基本的には3つ?)リハーサル映像をつなぎ合わせて
一曲分を作った感じです。場合によっては2-3分割で曲の同じ部分の
別バージョンを同時に流すこともしていました。

マイケルはダンス部分は流し気味でしたかね。それでも基本的には
一通り歌い踊っていました。
まあ50歳ですから 全盛期ほどのダンスのキレではないにしろ、
その後、すぐに亡くなる人間には到底見えません。
「練習」でこれだけこなすのだから「本番」では・・・
と思うと残念です。

以下 ちょっと羅列気味ですが・・・

ライトマンから登場
マイケルの登場シーンから結構、凝っていたようです。

「Wanna Be Startin Somethin」「JAM」
やっぱりこういう曲はいいですね
見ていて。力が入り、体を動かしたくなります。

「Human Nature」
「They Don't Care About Us」
これはCGの兵士(1000人くらい?)を従えてのダンスでした。

「smooth criminal」は昔の映画と その映画にマイケルが出演したのように
新たに撮影したシーンのフィルムの合成。更にコンサート会場の融合。、
フィルムとコンサート会場の融合 全体を通してこの種の演出が多かったようです。

マイケル ジャクソン5時代の歌うところで、マイケルの言った言葉が印象的
でした。
イヤホンからの音が大きすぎて 自分の声が聞こえないから歌いにくい
と言い、続けて
自分の耳で聴くように育てられてきたから」って言うんですよ。

「thriller」は事前情報通り、3D版で観客席の恐怖度をちょっとアップしよう
とした感じ。

「Black or White」で下からの風を受ける演出や「Beat It」でけんかを仲裁し
一緒に踊り出すといった演出は定番通り、ただ「Beat It」では最後にジャケット
を燃やす演出の予定だったようです。

「Billie Jean」はちょっと流し気味で、例の長いムーンウォークも見られません
でした。

ラストは「Man in the Mirror」でしょうか?

どちらかというと前半がよかったですね
後半は「Heal the World」「Earth Song」といったちょっと説教くさいバラードも
続きましたから。マイケルがバラード曲も素晴らしいのはわかるんですが、
私はマイケルの曲では激しい方が好きなので、バラードが続くと見ていて
だれてしまった感じなんです。

ところで

この映画を見ると
一番かわいそうなのはダンサー達に思えますね。
あれだけ頑張っていたのに、コンサート会場で その成果を発揮できなかったんですから。

今回はブログ最速レビューを目指しましたので、
ちょっとまとまりがないですが、とりあえず見終わった直後の感想だけ。

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2009/10/28 21:51|映画・ドラマ

おくりびと

TBS JNN50周年記念
映画「おくりびと
監督 滝田洋二郎 脚本 小山薫堂 音楽 久石譲
出演 本木雅弘 広末涼子 山崎努 余貴美子 吉行和子 笹野高史

第81回アカデミー賞 外国語映画賞
第32回モントリオール世界映画祭 グランプリを受賞するなど
国内だけではなく海外における高評価も得た作品
 
インド旅行で人の死について考えるようになった本木が「納棺夫日記」(青木新門
 著)に出会い、映画化を構想し、作者の交渉。

題材が題材だけに、映画化は難航し、結局、構想から完成までに15年を要したこと
になる。しかし、この作品で 作者は原作表記を辞退。理由は宗教色の排除にある
らしい。話の舞台も変更し、小山薫堂のオリジナル作品という形になった。

本木雅弘 糸井重里、中沢新一による鼎談
http://www.1101.com/okuribito/index.html

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////

敬老の日に あえて「おくりびと」放送するというのは意図的なんでしょうね。

公開当時、映画館へ見に行こう思いつつ、行けませんでしたから、今回が初見。
感想をつらつらと

○役者
葬祭会社の社長 山崎努がいいですねぇ。ああいう ちょっと怪しさを醸しつ、
深みのある演技。緒方拳 亡き後、貴重な存在です。

本木雅弘は逆に凛とした真面目な青年という感じ。
サントリー 伊右衛門のCMを想起させます。
納棺師としての所作が美しいです。遺族の前で、死者を「死体」ではなく「ご遺体」
として丁寧に扱う。張り詰めた空気の中で、緊張感を伴いつつも、テキパキと作業
をこなしていくんですが、その所作の繊細さに美しさを感じます。いかにも指先の
感覚の繊細さが求められているかのようで、ここでは主人公の前職がチェロ奏者
という設定も生きています。

今回、気になったのが音量。
基本的に役者のセリフが ぼそぼそ呟く感じなんですが、そのため映画の音量と
CMの音量の差が違い過ぎ、CMに入ると急に大音量に。もう少し配慮して欲しかった。
まあ、これは仕方がないんですが、そのCMに本木が出演、せっかくの映画が・・・・

○舞台
舞台は原作と違い山形・庄内地方。オールロケで撮影されたそうですが、四季の移り
変わる自然が美しい。確かに、映像としては「絵になる」ところではありますが、

とってつけたように 野外にあんな楽器持って行って演奏する主人公は不自然です。

◎作品感想
ひとことで言うと 「父親の話は蛇足」

「鶴の湯」という風呂屋のおばちゃんの死からその葬儀、火葬
やはり、これが物語としては盛り上がり所だと思うんですよね。
笹野高史演じる「鶴の湯」の常連客。
この人が実は火葬場の職員で・・・・ということで、この人も「おくりびと」
だったわけです。自分の役目は「門番」だというセリフは、脚本の小山薫堂が
取材した先の職員が実際に言ったセリフらしいですが、いいセリフですね。
火葬場で火葬炉の点火ボタンを押すことが、まさに「おくる」ことなので
杉本哲太の演技も含めて、ここで終わってよかったような・・・・

私は この後が余計に思えるんですね。
「主人公と妻との和解」、「主人公の父親との(精神的)和解」 これを描いてこそ
この話が完結するという意図なんでしょうが、まとまりが良くない。
入れるならば、その前の方がまだまし。

最初は納棺師の仕事を「穢らわしい」とまで 忌み嫌っていた妻が最後には
仕事に理解を示し、私の「主人は納棺師なんです」という。
先が読めてしまう、予定調和的な展開は陳腐すぎますからね。

父との和解のシーンに至っては 
父の手に握られた石文がやりすぎ、予想ができる展開の上に全くリアリティに
欠けます。感動させようというのがあまりにも露骨。

この映画において父親との話は、私は蛇足に思えるのです。

後は日本人の死生観の話と関連して
(つづく)

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2009/09/22 20:00|映画・ドラマ

「官僚たちの夏」の難しさ

以前書いた話から

今クール放送の日曜劇場官僚たちの夏は いろいろな意味で
楽しみにしていました。
一番の関心は「これを どうドラマ化するんだろうか?」というもの
まあ、城山三郎の原作は地味な話ですからね。
風越信吾(佐橋滋)を軸とする通産省の路線を巡る権力闘争の話。
風越というアクが強い、よく言えば個性的な人物を主人公とし、
恋愛ドラマなんていう要素が全くない非常に男臭い話です。
(私はこういう話は大好きですが)

この主人公に魅力を感じるかどうか?も大きい。
描き方によっては単なる傲岸不遜な官僚ですからね。

風越信吾役の佐藤浩市 インタビューより

読み終わって思ったことは、これはちょっとできないだろうということ。
風越という男は、単純に豪放なだけでない、もっと突き抜けちゃっている男
ですからね、それをテレビでやるとして、茶の間はまず拒絶反応だよな…って

●台本読んだ感想は?
主人公の風越信吾という男のキャラクターは、洗練というわけではないけど、
原作のそれよりはソフィスティケートされて、茶の間向けになっていますね。



二話まで見た上で、この記事を書いているんですが、
感想をひとことで言えば「そうきたかぁ」ってことですね。

原作から登場人物だけ借用する形で、創作エピソードがメイン。その分
原作とはかけ離れたものになっています。「ハゲタカ」と同じ手法です。
要は「日本の高度成長期」を描きたいドラマなんですね。
「プロジェクトX」を 新製品を開発するメーカーの側(民)からではなく
官の指針という要素を加えて描いたようなもの。

その意味で最後のテロップ
「この物語はフィクションです」というのは
全くその通りなんですよ。
なまじ、実在の人物がモデルなため、このドラマは「実話」と勘違い
されそうですが、「嘘」です。
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-3030.html


初めは
ドラマのすじを詳細に追いながら、感想をつけ加える「ドラマレビュー方式」
で、ブログ記事を書くつもりでした。「大河ドラマ」と同じく実際の歴史との
照合をしながらの。
でも・・・・ここまでフィクションだと困りますね。
ドラマとしては(俳優の演技も含め)良くできている方だと思います。
が、原作とは かけ離れているし、むろん 実際の歴史とも違う。
このドラマ、風越が「度を超えたスーパーヒーロー」になっていて、あたかも
戦後日本は「風越<通産省>のおかげで復興を遂げた」のかと思わせるくらい。
美化しすぎですね。

こういうドラマを見る視聴者のありがちな反応
「昔の官僚は立派だったのに、今の官僚は・・・」
それが嫌です。昨今 公務員叩きの風潮もありますが(その話は機会を改めて)

私が坂本龍馬に代表される「幕末ヒーロー」史観に拒否反応を示すのは
そういう捉え方をする人に見られる言説に、「それに比べて今の政治家
は・・・」という嘆きが見られることにある。

当時は「私利私欲にとらわれず天下国家のこと考える志士」達ばかりなのに、
それに比べて今は「私利私欲だけで視野の狭い政治家」ばかりだ、なんて感じかな。

確かに、今の政治家が昔と比べて小ぶりなのは否定しませんが、かといって・・・

それが等身大の本人の実像なら まだいいんだけど、その人間の暗部は無視し、
すばらしいエピソード(おまけに作家が創作したもの)で固めた超人的な人間・・
そういう「現実には いなかった人間」を引き合いに出して、「現実の人間」を
批評するのは私には滑稽に思えるのだ。
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-1964.html
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-1735.html


さて、このドラマの場合
歴史と切り離した「ドラマの感想」と実際の「歴史的経緯」を書こうとすると、
「高度成長期」の各産業の実情を踏まえた考察になります、そうなると
適当なことを書くのは気が引けるし、きちんと書こうとすれば どうしても
1つの記事を書く手間がかかりますから、現状では難しいです。
ということで、(程度はともかく)各話の詳細の話を書くかは まだ決めていません。

今回は原作と比べた、ドラマの基本設定の確認だけ つらつらと
 
「官僚たちの夏」
原作にはモデルとなる実在の人物がいて、外形的な面ではある程度、
史実に沿って描かれています。(小説は「産業振興法」を巡る攻防がメイン)
ドラマ版における肝は 佐野史郎演じるところの新聞記者・西丸
初め見た時に岸辺シローかと思いましたが、原作ではほとんど出てこないのに
ドラマでは重要な役回り。神出鬼没、ちょっと取材対象に食い込みすぎな気も
しますが、うまい設定ですね。
(原作では関西の新聞記者です。牧嫌いでした。最後のシーンで風越に
片山たちが天下国家を考えて居らんと、あんた、どうしていいきれるんや。
彼等は彼等なりに・
・・」というんですが、これってドラマのサブタイトル
「日本人の誇りを取り戻したい 思いはみんな同じだった」につながりますね。
「立場(主張)は違えど・・・」ということでしょ。ドラマ本編では国際派は
悪者扱いですが。)

吹石一恵演じる山本真(通産省初の女性新人キャリア)も小説では
風越が特許庁長官時代の人事係長としてちょっと出てくるだけなんですが、
ドラマではレギュラー。いくら恋愛ドラマではないとはいえ、男臭すぎるこのドラマ 
画面にちょっとは華がないと ということなんでしょうか?

ちなみに原作における
庭野の描写「少ししわがれた特徴のある声」
牧の描写「やや、女性的なかん高い声で攻め立てる」

庭野=堺雅人 牧=杉本哲太 声は逆な感じですね。

高橋克実演じる鮎川 いい味を出しています。
風越が事務次官になり、それに伴い鮎川は官房長となり、その激務がたたって
死亡。「フルスイング」に続いて、またもや高橋の死の演技が見られそうです。

このドラマ最後のシーンはどうなるんでしょうか?

風越の退官後、庭野が繊維局長、片山が化学局長へ
この人事に憤懣やるかたない風越が官房長の牧に電話をかけるが
牧「どうか外部から人事に干渉しないで頂きたい。」

日米繊維交渉という難局、庭野の身を案ずる風越
(佐藤栄作首相が日米繊維交渉で沖縄返還の見返りに繊維の
輸出自主規制をしたといわれる。「糸で縄を買った」
通産相は田中角栄)
この交渉の過程での激務がたたり、庭野は入院

これはドラマチックなんですけど、
小説における「人事の風越」というのは このドラマでは強調されて
いないので唐突に見えますかね。

それにしても このドラマ、主題歌(コブクロ「STAY」)があっていない

小渕は「今までとは違うラブソングにしたかった」そうなんですが、
このドラマと「ラブソング」ってあわないでしょ。
もともと曲があって採用したならTBSがおかしいということになるし、
ドラマ主題歌としてコブクロに発注されたものなら、コブクロがおかしいと
いうことになりますね。どんなドラマかも全く理解しないまま、
ただ「自分が書きたい曲を書いた」っていうことですから。

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2009/09/08 20:00|映画・ドラマ

虚と実の間で

今からちょうど53年前 
1956年7月17日経済企画庁が発表した「経済白書」
ここで使われたのが、かの有名な「もはや戦後ではない」という言葉。
当時経済企画庁調査課長だった後藤誉之助が書いたと言われていますが
現在、誤解されているような気がします。

「日本は戦敗国として焼け野原だったのにもう戦争後とは
思えないくらい復興した
」 って高らかに宣言したってなふうに。

これ
実は先行きに対する悲観論なのである。だから「もはや」がついてる
つまり、これまでは「戦後復興」ということで成長してこれたのだと。
それが戦前の生産水準まで回復してしまうと、「もはや」この先、
成長する要素がないってな感じのね
だからこそ、これからは「技術革新と近代化」を原動力として
経済成長していくしかない と提案したわけである。
もとは日本の経済成長に対する悲観論であったのだ。
この経済白書の副題は「日本経済の成長と近代化」となっているんよね

※経済学者シュンペーターの唱えた「イノベーション」という概念を
「技術革新」と 訳したのが後藤誉之助
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-503.html


前振りが長いですが・・・

私はドラマをほとんど見ません。録画してまで見ようとまでは思わないんです
「大河ドラマ」だけはツッコみつつも惰性で見ていますが、それ以外は全話
通してみることはほとんどありません。
このブログでは「ハゲタカ」「監査法人」は全話見て感想などを書きましたが
それは例外です。

そんな私も
今クール放送の日曜劇場官僚たちの夏は いろいろな意味で
楽しみにしていました。
一番の関心は「これを どうドラマ化するんだろうか?」というもの
まあ、城山三郎の原作は地味な話ですからね。
風越信吾(佐橋滋)を軸とする通産省の路線を巡る権力闘争の話。
風越というアクが強い、よく言えば個性的な人物を主人公とし、
恋愛ドラマなんていう要素が全くない非常に男臭い話です。
(私はこういう話は大好きですが)

この主人公に魅力を感じるかどうか?も大きい。
描き方によっては単なる傲岸不遜な官僚ですからね。

風越信吾役の佐藤浩市 インタビューより

読み終わって思ったことは、これはちょっとできないだろうということ。
風越という男は、単純に豪放なだけでない、もっと突き抜けちゃっている男
ですからね、それをテレビでやるとして、茶の間はまず拒絶反応だよな…って

●台本読んだ感想は?
主人公の風越信吾という男のキャラクターは、洗練というわけではないけど、
原作のそれよりはソフィスティケートされて、茶の間向けになっていますね。


二話まで見た上で、この記事を書いているんですが、
感想をひとことで言えば「そうきたかぁ」ってことですね。

原作から登場人物だけ借用する形で、創作エピソードがメイン。その分
原作とはかけ離れたものになっています。「ハゲタカ」と同じ手法です。
要は「日本の高度成長期」を描きたいドラマなんですね。
「プロジェクトX」を 新製品を開発するメーカーの側(民)からではなく
官の指針という要素を加えて描いたようなもの。

その意味で最後のテロップ
「この物語はフィクションです」というのは
全くその通りなんですよ。
なまじ、実在の人物がモデルなため、このドラマは「実話」と勘違い
されそうですが、「噓」です。

NHKドラマ「白洲次郎」では「このドラマは実話に基づくフィクションです」
という言い方をしていましたが、そういうのではないと明言しているのです。
(その割には「白洲がマッカーサーを叱った」という真実性が怪しいエピソード
を堂々と使っていますが
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-2362.html )

そういえば

商工省と貿易庁、石炭庁を統合して発足しを改組したのが通商産業省
この組織を考えたのは白洲次郎といわれる。
8月放送の第三話ではそのあたりも描かれることでしょう。

最終回「ラスプーチンの涙」
第二次吉田内閣のもと、次郎は通産省の創設や外資導入などに蛮勇を振るう。
国内有数の製鉄所である広畑製鉄所の外資への売却を図る次郎と、それを
阻止したい広畑製鉄筆頭常務・永野重雄(遠藤憲一)は激しく対立する。
そんな次郎に対して「現代のラスプーチン」とバッシングが集中、
新聞記者・本田(眞島秀和)は激しく取材攻勢をかける…。
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/html_shirasu_story.html


さあ このシーンをどう描くんでしょうか?

それでは話を戻してドラマ「官僚たちの夏」の感想へ

(続く)
2009/07/17 23:29|映画・ドラマ

メッセージの発し方

予測不能の大ヒット!「名探偵コナン」現象が勃発中!卒業したファンが
戻った?

青山剛昌原作の人気シリーズ「名探偵コナン」の劇場版第13弾『名探偵コナン
漆黒の追跡者(チェイサー)』が大ヒット街道をばく進中で、13作目にして
異例の歴代最高記録をたたき出す可能性も高くなってきた。

『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』は、現在公開2週目に入るが
動員数約140万人、興収16億円は突破する見込みで(東宝資料から)、昨年の
『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』と比較すると145パーセントの
推移だ。なにせ初登場からいきなり興行収入成績が1位。しかも、話題の
大ヒット映画『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』を押しのけての
この結果は映画関係者も予測不可能だった。

これからゴールデン・ウィークに突入するとさらに伸びが予想され、このままいく
とテレビアニメ放送時の全盛期に公開された『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』
のときの興収34億円を超える可能性も見えてきている。
http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20090502-00000001-flix-movi

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私も見てきました。実はコナンの映画は これまで前作テレビ放送でしか
見ていないので、劇場で見るのは初めてだったんです。
それが今回、なぜか、予想外な変な流れで見に行くことに。
本当に私にとっては「まさか」って感じでしたが。

 ※先日「戦慄の楽譜(フルスコア)」もテレビで見たばかり。
 (これは(も) まあツッコみ所の多い作品)
 記事に出てくる『ベイカー街の亡霊』は野沢尚・脚本でよく練られた話
でした。子供向けかどうかともかく。(それは今作もそうですが)

さて『名探偵コナン 漆黒の追跡者』ですが
来年、テレビ放送された時にでも細かいツッコミは書くとして、
何点か雑感、箇条書き的感想(若干ネタバレかも)を





毎回、体が小さくなったいきさつあたりから紹介されるんですが、
灰原まで説明されるとムダに時間が長いような気がします。
何もわからないで見に来ている観客ってどれくらい いるんでしょうか?
逆にビスコのことなんて見ていないと全くわからないけど、特別説明はなかった。

冒頭のシーンがアレなのは見た瞬間にわかりましたので緊張感ない

今回の作品では、黒の組織との対決と思わせながら、実際の事件自体は
個人的怨恨で、タイトルイメージよりはショボい事件でした。
(殺された人数はそこそこいますから、些細な事件とまでは言いませんが)
緊張感と言えるのは ラストのシーンですかね。

でもあのラスト・・・

冒頭の伸びるサスペンダー+タワー  この伏線の張り方
これで最初にストーリーは展開は読んだつもりでした。
なるほど これであそこから脱出を・・・・

でもまさか あんな使い方をするなんて・・・・

あんな超絶的な展開は予想だに しませんでした。
さすがコナンです。毎回、「コレはないだろう」という部分を入れています

まあ、犯人があの人なのは すぐに見当がつきましたが、途中の展開で
「違ったのか」と思ったらやっぱりそうでした。

「犯人がもう1人殺すつもりでいる」ということで、その1人が「 」って
いうのは推測できたので、じゃあ犯人はあの人ではなかったのか
って思ってしまったんです。引っかかりましたねぇ。
でも、コナンがそれに気づいた理由はどうでしょう?
私は「その理由だけで?」って思いましたが。

「水谷さん。恋人と京都に来てビジネスホテルなんかに泊まったの?」
というツッコミはさておき
水谷は重要な役なのに、セリフが棒読み。
「なんかDAIGOに似た声だなぁ」と思っていたら、エンディングで
DAIGOの名前を。
「そういえば声優やるって言っていたなぁ」と思い出して納得。
でも、こんな重要な役をあんな棒読みで演じられるとは。
「やっぱり死ぬのは止めます」に脱力。

偶々、目暮警部が負傷したから、あの人が自らタワーに行ったってこと
なのかな。そして、目暮警部が本部で待機しているからこそ、
あんな展開にしたんでしょうか。それは一応考えた上での話なのかも。
まあ・・・1人相手に簡単に気絶させられる刑事さん達ですこと。

それにしても

あの人がビートルズ世代だからと言って、
あんなメッセージの飛ばし方はわかりにくすぎる。
それ以前に
あの状態でどうやってカブトムシを捕まえたんでしょうか?

それと

結局、「あのダイイングメッセージ」ってどうなんでしょうか?
「きょう 七夕」
まあ、普通に殺された人たちは犯人から聞かされたとして、
ブレーキオイルを抜かれた人は、「自分が死んだとしたら理由は
あの一件だ」とわかっていたんですかね?
(そもそもなぜこの人だけ殺し方が違うのかがわからなかったけど)
また、この一件では「几帳面な人」という設定の犯人が雑ですね。
あれじゃどこで死ぬかわからないじゃないですか。
あれとはズレてしまう可能性がある。

ついでに

私の同行者の感想

「アイリッシュかっこいい」
「新一も」(ちょっとしか出ては来ないけど)

新一ファンだったのでね

///////////////////////////////////////////////
コールドストーンクリーマリー なんばマルイ店
開店した日以来

コーヒーラバーズ
ストロベリー バナナランデブー

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2009/05/03 22:30|映画・ドラマ

スペシャルのしわ寄せ

今年の大河ドラマは全体的に安っぽいつくりですが、
NHKドラマスペシャル白洲次郎を見ると、ドラマ自体の出来はともかく
「制作費がかかりすぎでは?」と思うほど作りは丁寧です。
まあ
今年の大河ドラマの出来のまずさは制作費うんうん以前だとも思いますが・・・

今年の大河ドラマは放送回数自体が少ない。
その理由は

スペシャルドラマ坂の上の雲
【第1部】11月29日~12月27日(日) 
【第2部:第6回~第9回】  2010年 秋
【第3部:第10回~第13回】 2011年 秋

秋山真之ー 本木雅弘
秋山好古ー 阿部寛
正岡子規ー 香川照之
高橋是清ー 西田敏行


なんですね。今年から少なくとも三年間は回数圧縮版の大河ドラマとなります。

先頃
メイキング オブ スペシャルドラマ坂の上の雲
放送されていて、それを見たんですが、やっぱり、明治の様子を可能な限り再現した
というもので(ガス燈まで再現したんですね)、金と時間をかけた丁寧な作りで、
そのしわ寄せが大河ドラマのほうにいっているように見えますね。
香川照之は役作りで正岡子規になりきってしました。さすがです。

来年の大河ドラマは「龍馬伝」ですが、

福山雅治が主演するNHK大河ドラマ「龍馬伝」(来年1月スタート)に登場する
岩崎弥太郎を香川照之、勝海舟を武田鉄矢、西郷隆盛を高橋克実が演じることが
14日、分かった。いずれも龍馬に大きな影響を与えた人物で、ドラマでも重要な
役割を果たすことになりそう。個性的で実力ある演技派が“福山竜馬”を支え、もり
立てる。「龍馬伝」は竜馬の生涯を三菱財閥創業者として知られる幕末屈指の経済人
岩崎弥太郎の視点から描く。弥太郎にとって竜馬は同郷のあこがれの存在で、何度も
衝突しながら、竜馬の死後はその志を引き継いだ。ドラマのカギを握る人物ともいえ、
40代の俳優でトップクラスの演技力を誇る香川に白羽の矢が立てられた。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20090415-482956.html


こちらも香川照之が岩崎弥太郎を演じるそうですが、
「坂の上の雲」では今年の第一部で正岡子規の死までやるんでしょうか?
そうしないと2010年秋の第2部では ややこしくなりそうですね。
2009/04/18 00:00|映画・ドラマ

白洲次郎の虚実

NHKドラマスペシャル「白洲次郎」

ドラマの一回目を見て
http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-2343.html


第2回「1945年のクリスマス」~敗戦から近衛文麿の死まで
鶴川の家・武相荘で、正子と子供たちと疎開暮らしをする次郎。敗戦と同時に
吉田茂は次郎を終戦連絡事務局次長に抜擢、GHQと対決する最前線に送り込む。
流暢なクイーンズイングリッシュを武器に占領軍と堂々と渡り合う次郎は
“従順ならざる唯一の日本人”と呼ばれるようになる。正子は運命の師・
青山二郎(市川亀治郎)と出会い、文筆の世界へのめり込んでいく。
マッカーサーは近衛文麿元首相に新憲法の準備を委ねるが、アメリカ国内の
反近衛の世論を受けて態度を急変、ついに近衛は戦犯指名され、服毒自殺を遂げる
側近として近衛を救えなかった次郎の悲しみと怒り。
 「私たちは戦争に負けただけで、奴隷になったわけではない」。
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/html_shirasu_story02.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第2回の最後にこんなシーンがある。連合国軍総司令部(GHQ)最高司令官の
マッカーサーの執務室に、昭和天皇からのクリスマスプレゼントを白洲次郎が届けた。
書類に目を落としたままのマッカーサーが「その辺に置いておいて」と秘書に
指示したとき、次郎の怒りが爆発する。大声の英語で「いやしくもかつての日本の
統治者であった者からの贈り物を、その辺に置けとは何事ですか!」
「我々は戦争に負けただけであって、奴隷になったわけではない!」。
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090302dde012070004000c.html

1945年のクリスマス
このタイトルを見たときから気になっていたんですよね。・・・・

この手のドラマの場合、「ドラマの評価」と「現実との照合」という要素が
あり書き方が難しいんですが、今話の中核部分である「1945年の
クリスマス」の部分は かなり問題があるのでまずは独立させて 
おさえておきたいと思います。

白洲ヨイショ本が好んで用いるこのエピソード。

NHKの「その時歴史が動いた」第248回 マッカーサーを叱った男 ~白洲次郎・
戦後復興への挑戦~
で取り上げれられて以来、あたかも「真実」のような扱いになっています。
実際、こんなことがありえたのでしょうか?

まず、この話の元はドラマにも登場してきた河上徹太郎

「河上徹太郎全集 第5巻」収録 「メトロのライオン、白洲次郎氏」より
(旧字、旧仮名は あらためました)

私の友人の青山二郎が白洲二郎のことを「メトロ」とあだ名をつけた。・・・・
ほら、メトロの活動にあるじゃないか、いきなり字幕にライオンが出てきて
ウォー、ウォーって吠えるの、あれさ、という。全く白洲の人づき合いには
そういうところがある。いきなり噛みついて、人を試すのだ。・・・・・
(※青山二郎もドラマに出ていましたね  MGM=メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)

終戦直後のクリスマスに、陛下のクリスマス・プレゼントをマッカーサーに
届けるのに、時の終連事務局次長だった白洲が使者に立った。行ってみると
総司令官の身辺は贈物だらけで、置場がない。相手は何気なく、そこいらへ置いて
くれと絨毯を指すので、白洲は憤然として、これは苟しくも私の天皇の贈物だ、
そんな所へは置くことは出来ないから持って帰る、といったら、元帥も考え直して
新しい卓子を運ばせたので、その上へ置いて帰ったそうだ。これはメトロの大当
たりというところだろう。というと彼は大変忠良な臣民のようだが、私の知る限り、
敗戦直後彼程熱心に天皇制廃止を唱えていた友人はなかったのである。」


まあ、出典の段階でマッカーサーを叱りつけたなんて書いていない。確かに
憤然というので怒ってはいますが、「相手を叱りつける」というのとは
また違いますから。

つい最近も

小沢一郎・民主党代表は4日朝、党本部で緊急記者会見。憤然とした様子で潔白を主張


ってのがありましたが。

おまけに このドラマではその時、マッカーサーに面と向かって
「我々は戦争に負けただけであって、奴隷になったわけではない」とまで
言ったことにしましたね。いくらなんでも無茶です。
荷物をテーブルじゃなく床に置くと「奴隷扱い」ですか?
そもそも 当時の、GHQと日本政府の力関係で面と向かってこんな事が
言えるはずがないのは考えればわかることです。

さて、
この話、そもそも前提が怪しいのです。「1945年のクリスマス」に限らず
白洲は一度もマッカーサーの執務室を訪れたことはないようなのです。

ここ数年の 徳本栄一郎の現地調査記事により、その辺りを見ておきましょう。
<以下、引用文中の( )は私が まとめた表現。・・は略部分、それ以外は記事そのまま>

「週刊朝日」 2008/11/28 徳本栄一郎


(このエピソードに関し、デイビッド・バレー<マッカーサー儀杖兵連盟会長>は
NHKに質問状を送った。) 
「どんな証拠に基づいているか、是非知りたい。マッカーサー記念館に保管された
元帥の執務記録、面会記録、面会予定表に白州の訪問は記録されていない。(中略)
私たちは、この奇妙な白洲神話の信憑性を疑問視しており、裏付ける事実は何であるか
是非知りたいと思う」という内容。

当時、第一生命ビルでマッカーサーと会う者は、事前の面会予定表、日々の執務記録、
ゲストブックに氏名が記録された。・・・ところが、45年11月末から12月の執務記録を
見ても白洲の名前が見当たらないのだ。記録ではクリスマス前後に執務室を訪れたのは、
軍人以外では外国人記者、キリスト教関係者、外相の吉田茂だけだった。・・・さらに
調べると、終戦から白洲が終戦連絡事務局を辞めた47年6月まで、執務記録に「白洲」
の名は登場しない


(アポ無しの可能性は)
6階の廊下は常に武装した儀杖兵3人が立っていた。(バレー会長)
「元帥と会う者は皆、事前の約束が必要だった。それがない者は中に入れなかった。
また日本人が執務室に入る際、必ずエスコートがついた」

(記録されなかった可能性は)
当時の執務記録は。訪問者の氏名、肩書き、日時を整然とタイプして・・・横に
「表敬」「昼食」など用件が記載された、同行者の名前も

(バレー会長)
「私たちが望まないのは、根拠のない推測や皮肉で元帥のイメージが汚されること
である」


公式掲示板の書き込みより
(当人が本気で書いているのかどうかは不明ですが、ありがちな反応だろうと
言うことで)

527 「 マッカーサーとのやりとり 」
… ぱふりん   03月10日 13時10分
ちょっと気になったのですが、私の知っている話では、陛下からのクリスマス
プレゼントを「その辺においておいてくれ」のマッカーサーの言動に激怒した
次郎は「天皇からのプレゼントをそのように失礼に扱うなら持って帰る」と
言い放ち、その通り持って帰ろうとした、慌ててマッカーサーは非礼を詫び、
プレゼントを受け取った、というものなのですが、事実はどうなのでしょう。
あのドラマの表現が事実であるなら、マッカーサーは人として最低な人物ですね


マッカーサーの人物像をどう捉えるかは個人の感じ方ですが、ありもしない
エピソードで「最低な人物」と言われることになったはどうでしょうか?
ヒーローものはやはり「ヒーローを超人的に描く」のが基本であって、
主人公の対立側にあるからと言って、実在の人物を架空のエピソードで
貶しめるのはいかがなものでしょうか?

「文芸春秋」 2008.10 徳本栄一郎

(マッカーサーの副官ハーバート・ウィラー大佐)1945年12月21日付のメモで
天皇が吉田外相に最高司令官との面談を指示した・・・・
12月22日には、吉田外相がマッカーサーに手書きの書簡を送っていた。天皇から
プレゼントを届けるように命じられた
。・・・・・執務記録によると、12月27日の
午後六時、30日の午前11時半に、吉田茂がマッカーサーを訪ねている。・・・・
吉田みずからが昭和天皇の命にしたがい、贈り物を届けたと考える方が自然では
ないだろうか。


(※同行者の名前も記録されるので、もし白洲もその場にいれば記録されていたはずで、特に
白洲だけ記録されない理由もない。河上の書いた話が ありえたとしても吉田→白洲→河上の
流れで話を聞いた河上が 吉田と白洲の話と混同したか、白洲が河上にほら話をしたか
伝言ゲームのように話が大きくなることはよくあることです。
この後も、憤然怒鳴った、叱ったとなるくらいなんですからね。
おまけに今回のNHKドラマのせいで
「私たちは戦争に負けただけで、奴隷になったわけではない」とマッカーサーを怒鳴りつけた
になってしまいそうな)

ついでに

(白洲がマッカーサーに宛てた手紙と贈り物 日付は1947年6月22日)
閣下の比類なき指導力に、心からの感謝と賞賛を表し、私が作った椅子をお贈り
します
」 (その椅子も マッカーサー・アーカイブが保管)・・・
あなたの最も忠実な僕(servant)白洲次郎」とタイプされ本人の署名・・
これでは「従事ならざる」どころか、マッカーサーに媚びているではないか・・・・
じつは、この頃、白洲はGHQに睨まれ、政治的危機に立っていた。


(原因は樺山愛輔公職追放問題。白洲の義父、つまり正子の父、愛輔は日本製鋼所
の役員でもあった。GHQは樺山の公職追放決定し、終戦連絡局に伝えた。
が、1年後に、追放が実施されていないことが発覚。追放を棚上げしたのは次長の
白洲だった。)

結局、樺山は追放され、白洲は事務局を去るが、GHQ民政局は、白洲の経歴、
人物像を洗い直していた。彼らの要注意人物リストに載ってしまったのだ。
白洲がマッカーサーに手紙を送ったのはこの直後だった。


(マッカーサーに媚びたような表現になっているのはそういう事情があったわけですね。)

もうひとつ おまけ その際、GHQが洗い直した白洲人物像
「文芸春秋」 2007.12 徳本栄一郎

「白洲は英語に極めて堪能で。ゴルフの他、ブリッジやポーカーも巧い。酒や煙草も
適度に嗜む。英国での教育が、彼のストレートかつ攻撃的態度に反映されている。
間接的で外交的アプローチを好む日本人は、往々にして白洲を不快に思う」
(1947年10月8日、GHQ報告書)



前回も触れましたが

この頃とても気になることが有ります。・・・・・・、
マッカーサーを怒鳴りつけた男」と書かれるに至っては、白洲は筋を通しても
そんな失礼な男ではなかったと言いたくなります
。情報化時代とは言え、白洲は
自分の身長を公文書に175cmと申告し、正子も彼は6尺豊かな大男とは書いて
いますが、最近の雑誌では遂に185cmに成長し、ゴルフのハンディキャップも
実際は「7」か「8」だったと思いますが、いつの間にかハンディキャップ
「2」の名人に 成ってしまいました。このまま後5年もすると、白洲の身長は
2mを超え、ゴルフはタイガーウッズより上手くなってしまうのでは・・・と、
とても心配です。
http://archive.mag2.com/0000079496/20081225103000000.html
発行/旧白洲邸 武相荘 http://www.buaiso.com


遺族側も過剰な表現は否定しているのです。

(続く)
2009/03/13 02:00|映画・ドラマ

白洲次郎という大いなるフィクション

以前 書きましたが、
小説やドラマで近現代の人物を描くのは難しいです。
近世以前の人物なら、史料が残されていない部分はある程度自由に
作家が創作できます。
「いかにもその人物が考えそうなこと、しそうなことだ」と思わせれば
いいわけですね。そこが作家の腕の見せ所でもあります。
ところが、近現代の人物ともなると ちょっと難しくなります。
ある程度公式の記録で何年何月何日に何をしたのかわかっていて、
複数の史料がある。人によっては詳細な日記まで残している。
もちろん、すべてが残されているわけではないけれど、やはり
近世以前の人と比べると勝手に創作できる部分は少なくなるんですよね。
人間ですから思想と行動の矛盾も抱えるわけで、人間の多面性がわかっ
て面白い部分もあるんですが。

そもそも政治家に対する評価は 時代によっても大きく異なりますし、
評者の政治・経済思想によっても大きく変わってくるものです。
吉田茂に対する評価がその典型でしょうね。評価が難しい人物です。
その側近であった白洲次郎に対する評価もまた両極端ですね。

NHK「その時歴史が動いた」第248回
マッカーサーを叱った男 ~白洲次郎・戦後復興への挑戦~

の放送以降は、白洲ヨイショ本が増えていますね。

そのNHKが白洲次郎を主人公にしてドラマを・・・・

NHKドラマスペシャル「白洲次郎」 
演出は「ハゲタカ」の大友啓史
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
激動の昭和史を駆け抜けた一人の「侍」がいた。
白洲次郎・伝説の生涯を初ドラマ化!!
 英国仕込みの紳士道をプリンシプルと呼び、日本で初めてジーンズを履き、
近年「日本一カッコいい男」と呼ばれ、注目を浴びている真のリベラリスト
白洲次郎。戦前は近衞文麿首相のブレーン、戦後は吉田茂首相の側近となっ
て政治の中枢にいた、昭和史の鍵を握る人物であるにも関わらず、その生涯
は歴史の闇の中に埋もれています。「生き方の指針」として現代にも十分に
通じる、白洲次郎の骨太なダンディズム。己の良心のみを信じ、輝かしい
未来を夢見て、「敗戦」「占領」から「独立」へ激動の昭和史を生きた一人
の侍のジェントルマン道を描いていきます。

チーフプロデューサー:鈴木圭のことば
近衞文麿、吉田茂の側近として、かなりの事をしていたはずの次郎さんですが
一次資料はほとんど残っておらず、台本作りは難航を極めました。世に知ら
れたGHQとの勇ましい戦いぶりや、通産省設立時の活躍など「カッコいい」
次郎さんの「その先」に突っ込んでいこうとすると、大きなグレーゾーンが
待っています。「白洲次郎って一体何者なんだ?」「何をしたんだ?」
迷走の長いトンネルを抜けることが出来たのは、「白洲次郎という大いなる
フィクションを作ればいいんだ」と、覚悟できた時でした。次郎さんの「実像」
を再現するドラマではなく、取材の中から魅力的な「虚像」を創造し、そこ
から次郎さんの「息吹」や「ダンディズム」の一端を感じ取ってもらえれば、
それで大成功なんだ、と。リサーチに次ぐリサーチ、それを全部捨てて、
想像の翼を広げ、また捨てて、また創り、、、最後に残った上澄みを凝縮して
、最後に残るものは何か、という真剣勝負。これはドラマでもドキュメンタリ
ーでもない、「白洲次郎」という作品です。
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
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この頃とても気になることが有ります。
NHKの次郎と正子のドラマなども制作中であり、それでまたお若い方々にまで
関心を持っていただくのは良いのですが、正子は物書きとして世に出たのである
程度は致し方ないとして、次郎は一部の雑誌などで、「日本一カッコいい男」
とか、「日本で初めてジーンズを履いた男」くらいはご愛嬌としても、
「マッカーサーを怒鳴りつけた男」と書かれるに至っては、白洲は筋を通しても
そんな失礼な男ではなかったと言いたくなります。情報化時代とは言え、白洲は
自分の身長を公文書に175cmと申告し、正子も彼は6尺豊かな大男とは書いて
いますが、最近の雑誌では遂に185cmに成長し、ゴルフのハンディキャップも
実際は「7」か「8」だったと思いますが、いつの間にかハンディキャップ
「2」の名人に 成ってしまいました。このまま後5年もすると、白洲の身長は
2mを超え、ゴルフはタイガーウッズより上手くなってしまうのでは・・・と、
とても心配です。
http://archive.mag2.com/0000079496/20081225103000000.html
発行/旧白洲邸 武相荘 http://www.buaiso.com

遺族側も過剰な表現は否定しているのです。
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第2回の最後にこんなシーンがある。連合国軍総司令部(GHQ)最高司令官の
マッカーサーの執務室に、昭和天皇からのクリスマスプレゼントを白洲次郎が届けた。
書類に目を落としたままのマッカーサーが「その辺に置いておいて」と秘書に
指示したとき、次郎の怒りが爆発する。大声の英語で「いやしくもかつての日本の
統治者であった者からの贈り物を、その辺に置けとは何事ですか!」
「我々は戦争に負けただけであって、奴隷になったわけではない!」。
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090302dde012070004000c.html


例えばこのシーン。

ということで 
NHKとしては

白洲次郎という大いなるフィクションを作ればいい
次郎さんの「実像」を再現するドラマではなく、取材の中から魅力的な虚像を創造し、
そこから次郎さんの「息吹」や「ダンディズム」 
の一端を感じ取ってもらえれば、それで大成功なんだ


ということになったんですね。
ただ、白洲をはじめとてして、なまじ実在の人物が登場するドラマの中で
描かれるだけにまた、この虚像は一人歩きする危険性もありますが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、白洲次郎を伊勢谷友介が演じるドラマは

第1回「カントリージェントルマンへの道」~次郎のイギリス留学から開戦まで
1919年日本――ー“傲慢で驕慢”暴れん坊の白洲次郎(高良健吾)は神戸一中に
通う17歳。そんな次郎を見かねた父・文平(奥田瑛二)はイギリスに行かせる。
猛勉強の末、ケンブリッジ大学に入学した次郎(伊勢谷友介)は運命の友人・
貴族のロビン(エド・スピラーズ)と出会い、真のジェントルマン道に触れていく。
帰国後の1928年・伯爵令嬢正子(中谷美紀)との運命的な結婚をきっかけに
近衞文麿(岸部一徳)や吉田茂(原田芳雄)と親交を深め、次郎は戦争回避のための
政治活動にのめりこんでいく。愛する祖国日本と、自分を育てた心の故郷
イギリスはやがて開戦。連戦連勝に浮かれるムードに背を向けるように次郎は
鶴川村に居を移し、農作業で汗を流す生活に入る…。
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ドラマの感想をつらつらと

第一にはやっぱり「金かけたなぁ」という印象
「だから大河ドラマがあんなに安っぽくなったのか」と思うほど。
映像に凝っている。
短い時間では背景の政治的な動きのを含め描くのは不可能。ただ、ドラマとして
はもう少し巧く描けなかったかなぁとは思いますね。
妙にだらだたした部分がありましたから。
「何となく白洲のかっこよさだけ伝わればいい」ということなら、目的を果たしている
とは言えますが。

近衞文麿(岸部一徳) 吉田茂(原田芳雄)
役者がよかったですね
昨年「あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機」という、ビートたけしが
東条英機を演じたドラマがありました。その番組では近衛役は山口祐一郎でしたが、
あれよりも岸部一徳の近衛はよかったですね。

吉田茂は外見からしてよく似ていました。後もう少し、声を高くすればそっくり
なくらいに。昔、「小説・吉田学校」で森繁久弥が演じたのもそっくりな感じで
したが、あれ以来でしょうか。
※「小説・吉田学校」も田中角栄ヨイショ本でしたが。

冒頭、神山繁演じる晩年の白洲が機密文章を焼いているシーンから始まる
※白洲次郎に関する史料が残されていないことの言い訳も兼ねていますね

白洲の幼少期から英国留学、正子との出会い、結婚の辺りの話はさておき・・・・
 ※樺山資紀(蛮勇演説でおなじみ)ー愛輔ー正子

一番インパクトがあったのは「大阪弁賛美歌」だったりして

イエスはん わてを好いたはる
イエスはん、強いさかいに
浮世はいうたかて 怖いことあらへん
わてのイエスはん わてのイエスはん
わてのイエスはん わてについたはる


※父親は倒産で落ちぶれ、全く財産をなくしてしまったような描き方だけど
文平は次郎の結婚祝いにイタリア製高級スポーツカーを贈っている。

1935 在日米国大使館主催晩餐会
牛場友彦「あの人を知っているか?内大臣の牧野伸顕。筋金入りの自由主義者だ。
ヴェルサイユ条約では大国を向こうに回して人種差別法案の撤廃を主張した。
あの人がいなくなったら間違いなく日本外交は路頭に迷ってしまう。
いつまでも牧野さんに頼っているわけにはいかない。彼の意志を引き継ぎ
この国の舵取りをする新しいリーダーが必要だ。手を貸してくれないか?
知っての通り、僕は今近衛さんの私設秘書をやっている。近衛さんこそが
新しいリーダーになれる器だと俺は思っている。お前も正子さんをもらって
樺山伯爵の息子になったんだ。政界と無縁だとは言わせないぞ。」

牛場は白洲を近衛に紹介

近衛「牛場、君は面白い友人を連れて来てくれましたね 礼を言います。
牧野閣下が軍部から君側の奸などと指弾され内大臣を更迭された。
天皇陛下は声を上げてお泣きになったそうです。何としても牧野閣下と吉田
とのパイプをつなぎ止めておきたい。」
牛場「樺山家と牧野家の関係を考えれば正子さんの夫である君が出入りしても
全く不自然ではない。」
白洲「私に吉田さんと牧野さんの連絡役をしろと?」
近衛「一日も早く政治を軍人の手から取り戻さなければならない。
私は元老達が主張する英米中心の平和主義に追従するつもりはない。だが、
日本の現在の国力を考えると英米とうまく渡り合いながら したたかに国力を
増強していくしかありません。牧野さんに助けて頂きたいことがまだまだ
たくさんあります。白洲君、政治はバランスです。綱渡りのようなものだ。
バランスを崩した瞬間真っ逆さまに地上にたたきつけられる」
白洲「だが、バランスを取ることばかり考えていたら、進むべき道は見えなく
なってしまいます。」

大磯 吉田茂私邸
吉田「それじゃあ。君が牧野のオヤジさんと俺の橋渡しをやってくれるわけだ。」
「後継は広田弘毅でいこうと思っているんだがね」
白洲は牧野に報告
「近々、近衛、広田、吉田が三者会談を開きます。そこで近衛さんが広田さんを
説得します。うまくいけば組閣人事はこのように進むかと。目玉は外務大臣または
内閣書記官長への吉田茂の登用です。」

※2・26事件に触れないのは凄いね。この事件で、岡田啓介内閣が退陣して
次の内閣総理大臣を誰にするかという問題。
それにしても、ドラマに元老の西園寺公望が出てこないけど・・・・
広田弘毅は岡田内閣の外相であったので組閣本部は外相官邸であったが、そこに
陸軍から組閣人事への横槍が

外相官邸 組閣本部会議室
陸軍・武藤章「いったい誰がこんな組閣人事を認めるというのですか?
中島(知久平)は政党に金をつぎ込んでおるし、朝日の下村宏は自由主義者、
小原(直=法相)に至っては美濃部の起訴を猶予にしたではないか。それと、
重臣牧野の娘婿まで閣僚入りするよう時局の収拾など かなうものではない」
吉田「わかりましたよ。じゃあ、あたしが辞退すればいんんでしょ。」

1937 第一次近衛文麿内閣成立 白洲は近衛内閣のブレーン
  日中戦争勃発 日独伊防共協定 南京占領
1938 国家総動員法
  
1938 国会議事堂にて
白洲「近衛さん。この頃のあなたの言動はちぐはぐだ。あなたは国民に期待され
歓迎されて首相になられた。それが中国と戦争と初め、幾度かあった和平交渉の
時期もことごとく逃している。そして、迷っているうちに状況は泥沼化し、とう
とう国家総動員法まで制定されてしまった。あなたがあらゆる事にご自分の意見
をお持ちである方だというのはわかっています。でもなぜ、しかるべき場でその
主張をなさらないんですか?今のあなたを見ているとただ敵を作ることを恐れて
いるかのようにしか見えない。持てるものは持たざるものに与える義務がある。
あなたは貴族だ。しかも一国の総理大臣です。英国で言う
ノブレスオブリジェ(nobles oblige)・高貴なる義務を背負っている。」
近衛「君こそ そのノブレスオブリジェを僕に問う資格があるんだろうね。
君だって、その高貴なる義務を果たす責任があるんじゃないかね」
※当時中国とは言わなかったでしょうね

1939 ロンドン クラリッジホテル
白洲は「自分にしかできないこと何か?」その答えを見つけるためにロンドンへ

1941 第三次近衛内閣総辞職
  50日後 太平洋戦争開戦
※第一次近衛文麿内閣成立→第三次近衛内閣総辞職ってえらく飛びましたね。

次郎は正子に
「田舎へ引っ越さないか?君の望むところだろ、田舎暮らしは
東京も じきに空襲で危なくなる。子供たちもいるんだ。戦火から身を守ることが
最優先事項だ。それに戦争が長引けば必ず食糧が不足する。自分たちの食い扶持
ぐらいは自分たちで確保したい。俺は まだ自分がなすべき事は何もできていない。
田舎に越してまずは生きのびることを考える。そして時期を待つ。」

正子「いいわよ。私だって戦争ごときで死ぬわけにはいかないわ。やりたいこと
まだ山ほどあるんですもの。次郎さんにお百姓さんがつとまるものか やって
ごらんなさいよ。」

引っ越しした先が 東京府南多摩郡鶴川村

※疎開といっても「東京」ですけど。
そういえば軍への召集から逃れた話は触れられませんね。その理由も。

この後は
自分がノブレスオブリジェ(nobles oblige)・高貴なる義務を負うと考える白洲が
「自分のなすべき事を見つけた」という話へつなげるんでしょうね。
2009/03/07 14:00|映画・ドラマ

新聞によりますと

NHK 土曜ドラマ「監査法人第6回「会社、救えますか」
井上(阿部サダヲ)の殴打事件がきっかけで、粉飾が明らかになり、プレシャス
ドーナツの株価は急落。エスペランサ監査法人は上場させた責任を問われ、理事長
小野寺(豊原功補)は財政監督庁から処分を受ける。井上は社長のイスを追われ、
健司(塚本高史)も会計士としてのプライドを失いエスペランサを辞める。健司は
故郷で静養していた妻・朋美(占部房子)を訪ね、家族3人での再出発を願い出る。
しかし健司は、精神的に疲れたのは仕事しか省みないあなたのせいだと責められ、
娘・知香(奥山志紀)を朋美に託すことになる。何もかも失った健司だが、
執行猶予の判決を受けた篠原(橋爪功)と会い、会計士となった原点を見つめ直す。
そんな折、尾張部品の律山(うじきつよし)が訪ねてきて、どの監査法人からも
見放された「監査難民」となっている我が社を救って欲しいと頼む…。

塚本高史、松下奈緒、豊原功補、橋爪功 阿部サダヲ 津川雅彦 大滝秀治
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナレーション

公認会計士法
(公認会計士の職責)第1条の2
公認会計士は、常に品位を保持し、その知識及び技能の修得に努め、独立した立場
において公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。

から。

井上を襲ったのはプレシャスドーナツ加盟者だった。出資したのに出店できない
ことに対する不満から。事件を知り 会社に押しかける加盟者たち

会社は株式の上場により、多額の資金を手に入れたはずだが、その資金が
消えている。若杉は理事長の小野寺に報告
「資金がどこに消えたか明らかにし、加盟者たちの不安を取り除く、それが今
エスペランサの果たすべき責任です。資金の動きを突き止めます」
小野寺「必要ない。今は動くな」
若杉「真実をつきとめることはいけないことですか?」
小野寺「その真実がプレシャス・ドーナツとエスペランサを揺るがすかもしれない
んだぞ」
若杉「どんな真実だろうとこの眼で見極める。それが俺たち会計士の仕事じゃない
んですか。それは小野寺さんが俺の教えてくれたことです」

裏帳簿が存在しており、財務担当の山岸が社長を務めるM&Bコーポレーションに
12億もの金が流れていた。
ヤミ社会とのつながりも噂される山岸。
「先生。これ以上余計なことに首をつっこまない方が身のためだと思うなぁ
あんたらどうなっても知らないよ」やんわり脅す山岸。
このドラマ 闇社会は登場していないのにその怖さだけ山岸が醸し出している。

そんな山岸を中心としたプレシャスドーナツの再建策を小野寺らが考えている
ことに若杉は反発。「あなたは経営者としての立場ばかり考え、会計士としての
あるべき姿を忘れています」
小野寺「今この危機を乗り越えない限り、俺たちの理想も未来も消えてなくなる」
若杉「理想 理想ってあなたいったい何がやりたいんですか?」
小野田「エスペランサは俺にとってのすべてなんだ」
若杉「エスペランサを守りたいだけじゃないか」

井上が退任し、山岸がプレシャスドーナツ社長に就任
新聞の報道で、そのことを知った井上は病院を抜け出し山岸を襲う。
そこに駆けつけた若杉
「この会社は井上さんのものでも 山岸さんのものでもなく、加盟金を払った人たち、
株を買ってくれた人たちの、あなたの夢を信じたみんなのものなんです」

道に落ちていた「東帝経済新聞」芸が細かいね。数秒しか写ってなかったけど。

記事によると
DSCF3557.jpg

「二人の逮捕に至った経緯は 警察が二人の行動を監視していたから」で、
井上がプレシャスドーナツを立ち上げる際に 山岸は「私の知り合いに大金を
貸してくれる人がいる」と言って、井上社長に話を持ちかけ、一億円貸した。
それから毎月多額の資金を井上氏の口座に振り込んでいたが、ある時に「貸し手が
今までの金を返してくれと言っている。その人は裏の顔を持っていてやばいので
言うことを聞かないと大変なことになる」と井上を脅し加盟者からの加盟金を
売上げにあてようと提案した。井上氏は仕方なくこれを承諾。
しかし、それは書類上だけで 本当は山岸氏が作ったダミー会社「M&B」に加盟金
を横流ししていた。
エスペランサのスタッフの一人が加盟金の行方を探り、山岸氏の犯罪を突き止めた


のだそうだ。
でも、あの裏帳簿は井上の秘書の女性がUSBメモリーに入れて持ち出した
資料だったんじゃないか。若杉一人の功績になってるね。


エスペランサ監査法人は財政監督庁から処分
どんな処分が下されたかはドラマではわからず。
少なくとも小野寺は理事長退任すらしていない。
てっきり エスペランサも崩壊するのかと思っていたけけど。


財政監督庁 宮島検査局長(ここのテロップ「財政監督省」になっていたね。間違ってた
「小野寺さんともあろうお方が なぜ粉飾を見抜けなかったんですか?
大方察しはつきます。あすなろ監査法人との合併話を聞き、組織の拡大を急いだ
結果でしょう」
小野寺「しかし、合併の話は断ろうと思っています」
「あなたの意志をお聞きするために呼んだわけではありません。あすなろの田上理
事長から連絡がありました。合併はお断りしたいと」

この一件を知り、のぞみ自動車会長は激怒、コンサルティング契約の解消を通告。
(この経緯も新聞記事で書いてましたね)
ファックスで送られてき文章を見、小野寺は文章を放り投げ、頭を抱えて座り込む。

「ハゲタカ」で鷲津が株主総会で用意してきた文章を投げたシーンを思い出した。

若杉は退職願を出す。
「俺はプレシャスドーナツの加盟者たちをを裏切った。粉飾を見逃し、こんな事態を招
いてしまったんです。もうここにいる意味はありません。だから、辞めます」
小野寺「そうか。好きにしろ」
若杉「小野寺さん、どうして変わってしまったんですか?」
小野寺「引継ぎは ちゃんと済んだのか?」
若杉「結局、あんたエスペランサのことしか頭にないんだ。俺は今まであんたを信じて
ここまでついて来た。けど、あんたは俺に語ってくれた理想を いつのまにかなくして
しまった。あなたには失望しました」

エスペランサを訪れた尾張部品の律山。監査を依頼するが余裕がないと小野寺は断わる。
小野寺から若杉の連絡先を聞き、律山は若杉に
「尾張部品の顧問会計士になって欲しい」と依頼
「なぜ私なんですか」
「先日、エスペランサを尋ねた折りに、先生の方からお声をかけて下さった。その上、
その後お電話まで下さいましたよね。そのことがとっても嬉しかったんです」

若杉の仕事の実績を評価したのではなく、そんな理由で顧問を依頼するんかいな。
しかも、仕事内容は経営コンサルタントに近いのに。
確かに、尾張部品は財務状況が悪くて、監査法人が降りてしまった監査難民だから
財務状況を顧問会計士にチェックしてもらうというのはわかるけど


例のバーに篠原元理事長が顔を出し、若杉と話す。
「オイルショックの時、この国の企業の経営者達は社員の給料を下げなかったんだよ。
それどころか上げ続けたんだよ。心意気だろ。私も頑張りますから、皆さんも頑張って
下さいって。」
「数字だけでは見えてこないものに目を凝らす。まあ、結局はお前が自分の目で見て、
自分で自信を持って判断していくっていうことだ。しっかりな。」

若杉は 金型の在庫評価を調整して決算を誤魔化してしていたことを突き止める。
若杉「会長。あなたの犯した不正は社員への裏切り行為です」
会長「私は会長として少しでも利益を上げ、彼らの生活を守る責任がある」
若杉「どんな理由であれ、不正を見逃すことはできません。この現実を受け止めること
が会長としてのあなたの義務です。顧問会計士として、尾張部品の決算を認めることは
できません。しかし、再生する方法はきっとあります。最後まで諦めず共に頑張りまし
ょう」

エスペランサに監査依頼のために訪れる尾張部品の一行。その中には顧問会計士として
の若杉の姿も。
小野寺と山中によるヒアリング

そういえばその前のシーンで山中はエスペランサへの復帰を「いやです」て断っていた
のに、いつの間にか復帰していた。なぜいったん「いや」だと断ったのか、そして なぜ
復帰したのか。その辺りの心境は描かれず。ちょっと唐突。


小野寺「リストラによる人件費削減をしない限り尾張部品の経営再建は難しいでしょう」

若杉「確かに経営再建の道のりは険しい それは充分わかっています しかし、尾張部
品には まだ希望がある。その希望を私は信じたいと思います」
小野寺「申し訳ありませんが、現状では監査をお引き受けすることはできません。
しかし、貴社の熱意は強く感じました。再建プランはもう一度検討しましょう」

若杉「小野寺さん。チャンスを下さってありがとうございます。俺、必ず再建の道を見
つけます。その時は力を貸して下さい。どんな現実だろうと俺はこれからも自分の目で
見て自分で判断して、最後まで真実を貫きます」
小野寺「お前に教えてもらった気がする。真実を貫くことだけがすべてじゃない。
それが誰かのためにならなければ意味がないってことを。」
「若杉。お前の部屋は空けてある。いつでも戻ってこい」

最後は会社の再生と個人の再出発 「ハゲタカ」と同じだったね。
第1回「会社、つぶせますか」では厳格監査で、クライアント企業に対して、容赦の
ない姿勢を貫こうとしていた主人公が、単に「厳格監査」をするだけではだめで、
会社やその従業員のため、「立ち直る可能性がある企業とは協力して再生への
道を 模索していく」っていうことの大切さを考えるようになったということなんだよね。

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ドラマの監修者である山田真哉(『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の人)
のブログによると

最終回は脚本の段階で87分だったため、30分も削減したという厳選を重ねた映像。
http://plaza.rakuten.co.jp/kaikeishi/

撮影済みだったのならロングバージョンも放送してほしいなぁ
ところどころ 繋がりがわからなかった部分がちょっとは描かれているんだろうから。

まあ それなりに楽しく見ることができたドラマでした。
「ハゲタカ」と同じで、前半の方が面白かったけど。
会計士の仕事なんて、普通ドラマで描かれることなんてないからね。
私が見てもところどころツッコみどころがあったくらいだから、会計士の人たちは
「実像とは違う」という不満を持つだろうとは思うけど、それは「刑事ドラマ」で
あろうとなんだろうと同じだろうからね。
それにしても「あんた」の連発はいかがなもんでしょうかねぇ?

やっぱり
若杉の家庭の話を含めるのには6話では短すぎるね。人間ドラマを描きたいのは
わかるけど、6話だとそんなに複雑にしなくてもよかった気がする。
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ここしばらくは「篤姫」に加え、この「監査法人」と木村拓哉の「CHANGE」と
ドラマレビューを週3本やってったんで疲れたわ。普段はドラマを見ないんだけど
たまたま興味深いドラマが重なったせいで。まあ、こんなことは当分ないやろうね。

(「ハゲタカ」再放送の時はキャプチャー画面まで使って書いたので、「監査法人」
より 書くのに手間をかけたけど)
2008/07/24 23:15|映画・ドラマ

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