2021 夏の新店祭り その59
ミニテーマは 「飲食店における模倣と創造」ということで 今日の話のために 昨日 ネタフリの話を長々と書いてしまいました http://kazuuun.blog79.fc2.com/blog-entry-22160.html
この店 どう書くか迷っていたんですが 方向性が決まったので・・・・・ というわけで 今日も長くなります
9月11日オープン 「クマの手カフェ」(大阪・上本町)
メニューはこんな感じ
あれ? もう価格改定?
注文したものの 受け渡し方がこのカフェの特徴で・・・
壁に穴がありますね
この穴から
熊の手だけが・・・・
アイスコーヒー 390円と 花が
なぜこのような形式にしたかといえば
メンタルの繊細な人々が 安心して働ける環境を作り 社会復帰への足がかりとするため ストレスに弱い人たちが顔を見せずにリラックスして働ける場を・・・ というのがコンセプトのようです
まあ 新しいタイプの店というのは この手のブログのネタとしてはいいんですが・・・・・
ちょっと問題がありまして・・・・ コンセプトや営業形態が上海の店のパクりではないかと・・・
当該企業は 「HINICHIJOU(非日常)」ではなくブランド名を「熊爪珈琲」にしているそうなので https://36kr.jp/151678/ 「クマの手カフェ」に「熊爪珈琲」ですから ますます・・・・
私は 基本的には これが「業態」のパクりで 商圏が競合しているわけではなく そのことによって相手方に具体的な損害を与えたわけでもないので 直接的な問題はないと思いますが ただ倫理的にはねぇ・・・・ (そもそもプレスリリースの写真自体
見た感じ上海の会社の分でしょ それも無許可で使用 それはアウト)
類似が指摘されたからでしょうか? のちに 公式ページにアップされたコメントを見ると
クマの手カフェのアイデアソースとして上海の非日常様を参考にさせていただきました。 こちらは身体系の障害者の非対面をテーマにされており、我々はメンタル・心理学・ こころのテーマと、そのメンタル教育。また働く場所の提供として、今後、東京や 主要都市に出店の予定をしております。志は高く全国展開を目標としています。 非日常様もヨーロッパのバーで提供する小窓からインスピレーションされたようで、 素晴らしいアイデアは普遍であると感じています。異なったコンセプトではありますが、 中国・日本と身体&メンタルで切磋琢磨できればうれしく思います。
上海の店は「障害者」なんで「メンタルに問題がある人」といううちとは 異なったコンセプトだ 上海の店もヨーロッパの店を参考にしたんだから 素晴らしいアイデアって普遍 うちは全国展開を目標に・・・・
これて開き直っているとしか思えない 非常に印象が良くないコメントですよね
因みに イタリアフィレンツェには ワインの穴(Buchette del vino)と呼ばれるこの小さな扉が 数多く残っているようです これはワイン販売用の小窓で 16世紀頃ワインを生産していた貴族たちが邸宅表玄関の脇に つくられたこの小窓から直接市民にワインを販売するという まさしく「窓口」として使っていました そしてこれは 17世紀のペスト流行時の感染防止に役立ったということなんですが 昨今のコロナ禍でこのワインの穴を再活用する店があらわれたというわけですね ソーシャルディスタンスを保つコロナ対策としてね
窓から熊の手が出てくるわけじゃないです
そもそも「普遍」って意味が分かっているんでしょうか? いつでも どこでもですよ これ他にないでしょ 普遍性がなかったからこそ特殊なものを真似をしたわけで
というわけで コンセプトは面白いんですが オリジナリティーは・・・・ という店の話でした
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